こんにちは。戸田商行代表取締役、戸田実知子です。
2023年10月28日、弊社にとって7回目となる経営方針発表会が無事終了しました。
戸田商行は社員7名うち2名は障害を持つ社員で、役員を含めても10名という小さな会社です。
弊社の様な規模で、社員全員参加で経営方針発表会を行なっている会社は、恐らくとーても少ないのではないかと
拝察するところです。
小規模の会社で経営方針発表会を開催していない理由としては、
- 開催する意味・効果が分からない
- どのように開催して良いのか分からない
- 経営方針発表会を行う時間がない
などの理由が考えられます。
そもそも小規模の会社は、経営方針発表会などを開催しなくても、意志の疎通が図れており開催の必要がないと
考えられているかもしれませんし、弊社の様な製造業は、工場の稼働率が売上に直結するため、行事など行わず
製造に専念する方がよいとう考えもあるかもしれません。
2017年に初めての経営方針発表会を開催する前は、漠然とですが私もその様な考えを持っていました。
それなのになぜ戸田商行が毎年経営方針発表会を行うようになったのか。
その結果、どのように会社が変わっていったのか、社長になった私が、まず実行したことで実感したことを
僭越ですがブログという形で皆様にお伝えしたいと思います。
皆さんの会社では経営方針発表会を行なっていますでしょうか?どうでしょうか?
実際、経営方針発表の形でなくても、年度計画といったものを皆さんに知らせる機会はあるかと思います。
弊社が経営方針発表会を初めて行ったのは前述の通り2017年、今から6年前のことでした。
その2年前、2015年に私は経営を引き継ぎ、取締役社長に就任しますが、
夫から事業を引き継ぐ形で経営に関わるようになったのは2012年頃のことで
当時の私は46歳。
経理の経験しかなかったにも関わらず、衰退産業の先端を行く最後のもくめん屋として、立て直しを決意し、
何も分からないまま歩みを始めることとなったのは、今から思うと無謀なことだったかもしれません。
でも、その時の私にはその選択肢しかありませんでした。
元来、前向きな楽観性となんとかなるさの精神を持っていたように思いますが
それよりも、夫の両親を尊敬しており、その両親が築いた会社ともくめんという素材を残していきたいと真剣でした。
霧の中を歩いている様な不安と焦燥のなか、それでも必死でやるべきことを見つけて実行する毎日でした。
それぞれの事情があったとはいえ、私自身の未熟さから、わずかな期間で6人が退職するという試練を経験し、
その後、今も経営を支えてくれている仲間と巡り合い、2017年は私が採用した社員がやっと仕事に慣れてきた
という年でもありました。
そんな時期に、経営方針発表の開催の勧めを受けました。
当時の私は、「経営方針発表会を行うのは、もっと大きな会社がするもの」と思っており、
「戸田商行のように小さな会社が行って意味があるのか」と、最初は戸惑いました。
加えて、経営方針発表会をどのように行なえば良いのか、立案する実力もなく乗り気ではありませんでした。
しかし、会社の経営にも、業績にも非常に悩んでおり、「これで何か突破口になるなら」と
一念発起して開催することを決めました。
②へ続く