弊社では、高知県の中央部、物部山系などから原木を仕入れています。現在、あか松、桧、杉、楠の木材を木毛(もくめん)に加工していますが、製造量の90%は「あか松」を使用しています。
あか松は、建築物の梁などに利用され、建築材として旺盛な需要がありましたが、近年は日本建築の減少などの影響で、市場に搬出される量が減少しています。
そのことにより、当社もあか松の調達に苦慮する状況も起こってきています。
普段は木材市場やバイヤーから仕入れている木材ですおりますが、今日は、高知県香美市の「物部森林ストックヤード」に伺い、伐採現場の視察にご案内頂きました。
林道を登り、山頂付近に向かいます。
山頂付近は見晴らしよく、きれいです。
急峻な物部の山間から、木材が切り出されてれています。
元々山が好きで、林道にドライブに出かけたり、趣味で登山をしたり、若い頃はスキーを楽しんだり、山にまつわることを楽しいと感じてきました。
山に登ると、澄んだ空気に心がリフレッシュされ、下山する頃には心も体も軽くなります。
林業の現場は危険を伴います。装備を整え、真摯な気持ちで見学しましたが、山間で集められたばかりの木々に、心が浮き立ちます。
物部ストックヤードでは、20歳代から30歳代の若い方々が働いており、汗をかきながら、林業を支える姿には頭が下がる思いです。
木材置き場へと下山し、ドローン操作も初体験。
ドローン操作も初めて体験。
ガッシャーンとか、落としたらどうしよう~と怯えながらの操作でしたが、丁寧なご指導のおかげで、意外と簡単なことが分かり、上下左右と操る私。
コロナの影響もあり、木材価格は低調に推移しています。
私たち仕入れ側から見ればありがたく思う側面もありますが、適正な価格での売買ができない状態は、安定的な供給に繋がりません。私たち木毛作りが使用する材積などたかがしれているのかもしれませんが、林業者への敬意とともに、高知県の林業発展に、微力ながらでも貢献できればなーと物部ストックヤードを後にしました。
高知の山々。
爽やかな青年たちが、山への熱い想いを込めて清々しく働いて現場でした。