いきなりですが戸田商行の理念をご紹介します。
人はみなしあわせになるために生まれてきました。しあわせにとって大切なことは
・人に愛されること
・人にほめられること
・人の役に立つこと
・人から必要とされること
しあわせは仕事によって得られます。
戸田商行で働く人たちが自己の実現や夢に向かってイキイキと働くこと。丁寧なコミュ二ケーションを取りながら共に育ち、学び、物心両面の豊かさの実現を追求し、笑顔があふれる会社を目指したいと考えています。お互いの多様性を認め合い、尊重し、常に感謝の心を忘れず、思いやりの心を持つ。戸田商行に関わる全ての人がしあわせを感じる会社にしたいと思います。
なんて、Heartwarmingな理念でしょう(自画自賛)
当社の理念は「幸せ」と「愛」を中心に据えています。
日本人にとって、こっぱずかしくて、若干苦手なキーワード「愛」
好きです。は言えても
愛してます。は言いにくい。
微妙な立ち位置「愛」
さらに、常在戦場の企業にとって、「愛」が入った理念なんて、いくらなんでものんきでしょ!そんな声も聞こえてきそうな気がします。
ですが、私はいい理念だと思っていますし、本気で実現したい!そう思っています。
この理念は、当社が長年行っている障害者雇用がきっかけとなって作りました。
当社の障害者雇用の始まりは、昭和40年代に、土佐市の光の村養護学校の先生が生徒を雇用して欲しいとやってきたのが、始まりです。
当時はノーマライゼーションという言葉はなく、多様性を認め合うという考え方も浸透していませんでした。
残念なことですが、精神薄弱や知恵遅れと呼ばれ、差別や偏見があった時代でしたので、両親も当初は大変とまどったようですが、熱心にすすめてくださる先生の熱意を感じ、実習生として生徒の受け入れを承知します。
最初の実習生は、女の子が2人。
現在は機械化していますが、当時は丸太を直径40㎝程度に切断し、両方に持ち手の付いた、皮はぎ包丁で皮を剥ぐ作業を行っていました。
父は、この皮はぎの作業なら、障害者もできるのではないかと、その作業を指導し始めます。
作業は体を前にかがめなければならず、また力がいる作業ですが、2人は一生懸命働いたそうです。
担当の先生は、生徒と一緒に朝8時に出勤し、生徒が一人前に仕事ができるまで、一日中つきっきりで指導をしていたそうですが、先生と実習を重ね、技術を習得していく2人の姿は、両親からみるととても健気に映ったようです。
すっかり情の移った両親は、実習の最終日、頑張って働いてくれた2人の生徒にカレーを作って食べさせたいと先生に申し出ます。
昼食に自宅でカレーを振る舞ったそうですが、別れが辛くなった両親は、涙ながらにお別れをしたと話してくれました。
その後、何人かの生徒が実習をし、やがて一般就労として障害者を受け入れるようになります。
私が嫁入りし、戸田商行で働き始めた平成4年にも職場の先輩として、2人の障害者が働いていました。
雇用した障害者の指導は両親が行っており、時に優しく、時に厳しく丁寧に育成していました。
両親は働き者で、笑顔を絶やさず、思いやりのある人格者でしたが、特に父は褒め上手、労い上手で、障害者だけでなく健常者の育成もうまい人でした。
そんな両親も年を取り、引退したあと、障害者に対する指導方法で問題が起こります。
オーマオガー。
次回へ続く・・・